排泄問題ワークショップ2012
失禁対策<褥瘡 への不安
■日 時 2012年11月 27日(火 )1 4:00〜16:00
■場 所 国立障害者リハビテー ションセンター研究所 第2研究棟1階 第2会議室
■参加者 障害当事者2名、企業開発者2名、事務局3名
■内 容
ディスカッション@ 「現状を知ろう 」
ディスカッションA 「ニーズを出し合おう」
ディスカッションB 「機器について考えよう」
吸収粉に水を入れ混ぜてみると
膨らんだ状態
議論の様子
WSで出されたアイディア
■ディスカッション@A「現状を知ろう」「ニーズを出し合おう」
頸髄損傷、脊髄損傷の車いすユーザという立場から、特に外出時の失禁問題に関して、直面する課題・困っている事・工夫している事などについての意見出しを行った。
今回参加の障害当事者は、4名ともに排尿は留置バルーンカテーテル利用であった。また、排便も自立・介助の差があるものの、下剤服用や座薬挿入などの排便コントロールを実施していた。いずれも尿漏れや便失禁による「におい対策」が課題であることが分かった。
特に下半身不随の方が特に気をつけなければならない、褥瘡対策と両立した解決策が必要である事が共有された。
■ディスカッションB「機器について考えよう」
昨年度からのWSの流れで、当初は消臭機能を内蔵した車いす用クッションを想定していたが、クッションの除圧効果を損ねる問題への議論が多く出された。参加した障害当事者の全員が、臭気対策よりも褥瘡予防を優先するべきと考えており、除圧効果に干渉しない機器の開発が必要であることが分かった。
そこで新たに、吸収パット等を組込んだズボンタイプの商品や、車いすに吸引ファンと脱臭装置が設置されるタイプの機器が提案された。特に、ズボンタイプに関しては、経済的で日常的に利用できそうだとのこと、封じ込め効果が比較的高そうである為、参加者の共感を得て多くの意見が出され、今後具体的となりそうな提案となった。
■まとめ・次回に向けて
「(仮称)安心パンツ」案を有力案としながらも、その他の案も平行して更に議論を進めていく。素材を持ち寄ったり、試作品を作ったりしながら進められる事が望ましい。
次回に向けて、以下のように進めることとした。
・ 今回提示された案について事務局で整理を行い、次回の議論を進めやすいよう準備する。
・ 褥瘡対策が可能な素材(ウェットスーツに使われているネオプレーン等)、吸収パットの素材となりそうなモノを持ち寄って議論を進める。
・ 試作品が制作可能な企業開発者についても徐々に検討していく。
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国立障害者リハビリテーションセンター研究所