5.価格

支援機器は多種多様であり、高度な技術を用いた製品もあることから、価格についての考え方を整理するとともに、公的に支給を行う場合の価格設定のルールを明確化する必要がある。とりわけ、高額な支援機器への公的給付のあり方について検討する必要がある。

 

(1)価格設定のルール

多種多様な支援機器の価格実態等を調査するとともに、適切な価格設定のルールを策定する必要がある。

・ 価格の実態調査

・ 支援機器の価格構造

・ 事業者の経営実態、市場の状況

・ 価格の国際比較

・ 適合技術料、処方料、修理費等の取扱い(フィッティング、メンテナンス)

・ 開発費に公的助成を活用している場合の価格設定


「フィッティング」について

本報告書において、「フィッティング」という言葉を数カ所に用いているが、その定義は曖昧なままである。

機器そのものの「適合」、「調整」の他に「選定」の概念も含まれるものであろうし、適切に利用できるようにするための「指導」や「助言」も入るかも知れない。

今後、検討する中で、障害者の支援機器における「フィッティング」という概念も整理していく必要があると思われる。

 

(2)高額な支援機器への公的給付のあり方

高額な支援機器については、どこまで公的給付対象範囲とするか等について、考え方を明確にしていく必要がある。

・ 新規品目の採用についての考え方

・ 給付対象の範囲と価格についての考え方

・ 耐用年数についての考え方

・ 低利融資制度(生活福祉資金等)の活用等