チリ国身体障害者リハビリテーションプロジェクト 実施期間:2000年~2005年

Rehabilitation for Disabled People Project in the Republic of Chile

チリ国旗

目的

 チリの首都サンディアゴにあるペドロ・アギーレ・セルダリハビリテーションインスティチュート(小児を中心とした国立リハビリテーション病院)におけるリハビリテーションサービスの向上と利用者の社会参加の促進を目的として技術協力が行われました。そのために、リハビリテーションの診断、評価、治療の技術の改善、地域リハビリテーションシステムの構築、人材育成等への協力が実施されました。

当センターの協力

 当センターは事前調査、日本・チリ間での調印式をはじめとして短期専門家、評価調査団等に延べ13名の職員を現地に派遣し、チリからは22名のリハビリテーション従事者を研修員として受け入れました。支援を行った病院は小児が中心のため、日本での研修に際しては、国内の療育施設、小児の病院等での研修の調整も当センターが行いました。

成果

 目標の中でも"人材育成"と"地域リハビリテーション"については大きな成果をあげたと評価されました。大学の学生の教育研修や地域に開設されたリハビリテーションセンターに職員を派遣してサービス提供を行う等の発展がありました。本プロジェクトは1つのリハビリテーション病院の中での活動ではなく、チリ厚生省や衛生局などの政府・行政の身体障害者施策の一環として位置付けられており、プロジェクトの成果をチリが他の南米諸国に普及するという新たな事業が展開されました。

プロジェクト終了時のペドロ・アギーレ・セルダリハビリテーション病院職員からの挨拶
プロジェクト終了時のペドロ・アギーレ・セルダリハビリテーション病院職員からの挨拶の様子

JICA本プロジェクト案件情報
 チリがプロジェクトの成果を以て南米諸国のリハビリテーション従事者に研修を行う南南協力としてJICAの第三国研修コースが2006年~2015年まで2期にわたり実施されました。
当センターはチリで実施される研修会の外国講師として、延べ3名の職員を派遣し、日本のリハビリテーションの紹介やチリ厚生省、国立リハビリテーション病院との意見交換を行いました。

JICA本研修案件情報