日中韓3か国連携事業
2011年2月19日、当センターは中国リハビリテーション研究センター(中国)、韓国国立リハビリテーションセンター(韓国)との三者間で、障害がある人々のリハビリテーション技術を向上させることを目的として協力及び交流に関する協定を締結しました。以下の4つの活動を行うこととしています。本協定は6年毎に更新しています。
4つの活動
- 研究者及びリハビリテーション専門職員の技術交流
- 共同研究
- 講義、講演、シンポジウム等の実施
- 学術情報の交換
2011年2月19日 日中韓リハセンター協力協定調印式
主な活動実績
1.研究職員、リハビリテーション専門職員の技術交流
2012年2月1日~3日
韓国国立リハビリテーションセンターに職員3名(医師、作業療法士、義肢装具士)を派遣し専門職間の意見交換を行いました。
2012年2月15日~16日
中国リハビリテーション研究センターに職員1名(義肢装具士)を派遣し情報収集を行いました。
2013年2月21~22日
中国リハビリテーション研究センターに職員4名(医師2名、作業療法士1名、学院教官1名)を派遣しました。
2015年3月4日~5日
中国リハビリテーション研究センターに職員4名(医師2名、看護師2名)を派遣し、専門職間の意見交換を行いました。
2016年2月24日~25日
韓国国立リハビリテーションセンターに職員2名(医師、福祉職)を派遣し、情報収集を行いました。
報告書(PDF:546KB)
2016年3月10日
中国リハビリテーション研究センターに職員1名(福祉職)を派遣し、専門職間の意見交換を行いました。
報告書(PDF:373KB)
2018年3月13日~14日
中国リハビリテーション研究センターに職員2名(事務官1名、医療職1名)を派遣し情報収集を行いました。
報告書(PDF:747KB)
2019年3月13日
韓国国立リハビリテーションセンターに職員3名(作業療法士、理学療法士、学院教官)を派遣し情報収集を行いました。
報告書(PDF:2,235KB)
2.シンポジウム、セミナーの開催
2011年2月19日
日中韓リハビリテーションセンター協力協定締結と同時に国際セミナーを当センターが開催しました。
2011年10月21日~24日
第6回北京国際リハビリテーションフォーラムに当センターから研究所長が出席し、発表の座長をつとめました。
2012年9月21日~23日
第7回北京国際リハビリテーションフォーラムに当センターから病院長と研究員が出席し、変形性膝関節炎と腰椎脊椎炎に関する発表、認知症者のための福祉機器に関する発表を行いました。
2013年9月14日~15日
第8回北京国際リハビリテーションフォーラムに当センターから病院長が出席し、病院の質向上並びに当センターの国際協力に関する発表を行いました。
2013年11月21日
2013リハビリテーション研究国際シンポジウムが韓国国立リハビリテーションセンターにより開催され、当センターから病院長、研究所部長、研究所室長が出席し、障害者の健康とスポーツ、脊隋損傷の歩行リハビリテーションについて並びにデジタルペンを利用した透明文字版コミュニケーションの支援について発表を行いました。
2014年9月20日
第9回北京国際リハビリテーションフォーラムに当センターから耳鼻科医長が出席し、先天性難聴の遺伝子診断について発表を行いました。この発表に対してフォーラム組織委員会から優秀論文賞が授与されました。
http://www.rehab.go.jp/rehanews/japanese/webnews/2...
2014年11月8日
当センターが開催した国際セミナーで中国リハビリテーション研究センター医師、韓国国立リハビリテーションセンター長が高齢者の運動機能障害に関する発表を行いました。
国際セミナー報告書「高齢者のもつ運動機能障害」-高齢期に生じる障害と障害者の高齢化-(PDF:1.5MB)
2015年9月11日~12日
第10回北京国際リハビリテーションフォーラムに当センターから整形外科医長と作業療法士が出席し、四肢切断のリハビリテーション、先天性上肢欠損児に対する作業療法の取組みについて発表を行いました。作業療法については日中韓連携分科会としての発表でした。フォーラム組織委員会から当センターに対し、継続的な協力への感謝状が贈られました。
2016年6月22日~24日
韓国国立リハビリテーションセンター創立30周年記念リハビリテーション研究に関する国際シンポジウム2016に当センターから総長、副病院長、障害者健康増進・運動医科学支援センター長が出席し、発表を行いました。
2017年2月18日
当センターが開催した国際セミナーで中国リハビリテーション研究センター、韓国国立リハビリテーションセンターの医師が各国におけるリハビリテーションの発展と課題について発表しました。
2018年2月18日
当センターが開催した国際セミナーでカンボジア保健省部長、オーストラリアの大学教授及びWHO西太平洋地域事務局テクニカルリードが出席し、特に高齢化の側面からリハビリテーションがどのように取り組まれているか、及び各地域の課題について発表しました。
2018年10月26日
中国リハビリテーション研究センター創立30周年記念式典において当センターから総長が出席をし記念講演を行いました。
2019年5月31日
韓国国立リハビリテーションセンターが開催したリハビリテーション研究国際シンポジウム2019に当センターから総長が出席し、「超高齢化社会とリハビリテーション」について発表しました。
3.学術情報の提供
当センターで作成したリハビリテーションマニュアルを送付し、リハビリテーション技術・情報を両センターに提供しています。
中国リハビリテーション研究センターと韓国国立リハビリテーションセンターの概要
1.中国リハビリテーション研究センター
http://www.crrc.com.cn/ (中国語)
http://www.crrc.com.cn/Html/News/Articles/20159.html (英語)
(1)所在地 北京市
(2)開設 1988年
(3)組織と内容
管理部門、病院、研究所、医学院、社会サービス指導センター
(4)当センターとの関係
中国リハビリテーション研究センター設立のJICAプロジェクトに当初から当センターが協力を行い、その後PTとOTの教育機関設立のJICAプロジェクト、中国中西部地区人材養成プロジェクト等技術協力を行い協力しました。3か国協定締結後はセミナー等の相互発表などを通じた協力を行っています。
中国リハビリテーション研究センター
2.韓国国立リハビリテーションセンター
http://www.nrc.go.kr/index.jsp (ハングル)
http://www.nrc.go.kr/eng/main.do (英語)
(1)所在地 ソウル市
(2)開設 1986年
(3)組織と内容
管理部門、病院、研究所、社会的リハ部門、教育・啓発部門、CBR部門
(4)当センターとの関係
2004年6月に韓国国立リハビリテーションセンターと当センターで協力協定を締結後、韓国国立リハビリテーションセンターの専門職員が当センターで短期の研修を行う等の活動を継続し、3か国協定締結後は当センター職員が訪問したり、セミナーでの相互発表を通じた協力を行っています。