2021年6月15日【2年生だより_第2号】

今回は2年生の授業の1つである”運動学実習”の授業風景を紹介します。

この授業では,学生同士で関節の可動域を測定しながら,関節可動域検査の手順を学びます。
また,この授業の後半では徒手筋力検査の手順についても学びます。
普段使わない筋肉が引き伸ばされるため,私のような身体の固い人間にはとてもきつい授業でした。お風呂上りのストレッチを習慣づけたいと思います。。。

(文責:T・M)


2021年5月31日【時たま3年生_第1号】

朝晩は少し冷えますが,日中はポカポカと気持ちよい季節になりました。
週刊1年生を書いていた私たちも3年生になりました。

昨年度は,とてもとても大切な仲間が病気で亡くなった,辛く悲しい1年でした。
コロナのせいで闘病中の仲間にも会えず,触れられず,飲食や集まりが制限され,学院のイベントはことごとく中止に追い込まれるという1年で,到底ホームページを更新する気になんてなれませんでした。
しかし,おかげで自分たちの「志」を今一度確認し,何をやりたいのか,どうやったら前を向けるのか,各々真剣に考えることができ,大きく成長することができた1年でもありました.

真剣に考えた結果,私たち3年生は現在3人となりました。
2人は留年して2年生として元気に勉強?しています。亡くなった1人のほかに1人が進路変更で退学し,2人が休学しています。
このように書くと,私たちが問題学年だと思われるかもしれませんが,私たちは自分の生き方を真剣に考えただけです。
退学した学生が放課後の研究ミーティングに参加して意見を言ってくれたり,ALSの方の介護バイトに熱心に取り組んでいる休学中の学生が,介助者の立場から私たちの卒業研究に助言をくれたり,今でも「志」は同じ,前を向いています。

そんなわけで,私たちはPOのフィールドにはとどまらず広い視野を持つ,少しユニークな学年になってこのHPに戻ってまいりました。
3人だと慢性的なマンパワー不足ですので,今年は『時々』『たまに』活動を報告します。お楽しみに。

さて,本号では上肢装具の実習について紹介します。
担当教官が育児中の卒業生や知り合いのPOに声を掛けると,1-8歳の手を採型したモデルが続々と届きました。
お送りくださった皆さま,ありがとうございました。
写真を見てもらえば分かりますが,こんな小児の上肢装具を実習で製作しているのは国リハだけではないでしょうか?
今まで同年代や年上の方の装具や義足を製作したことはありましたが,小児の装具を製作するのは初めてです。
卒業生が送ってくださった陰性モデル(石こう包帯を体に巻いて作った型)を見たときはあまりの小ささに驚きました。
石こうを流し入れ,陰性モデルをはがすときもモデルを破壊してしまうのではないかとヒヤヒヤしながらの作業でした。
その小さな手の皺一つ一つまできれいに採型されている卒業生の技術には脱帽です!
生徒同士で採型し合う場合は,相手が採型しやすいように動かないでいたり忖度するものですが,それでも手の皺まできれいに採型するのは難しいです。
今の自分たちでは1歳の赤ちゃんを採型するなんて夢のまた夢!早く技術を身につけたいです。
この貴重な機会をしっかりものにしたいと思います!

(文責:3年生 M・S)

大人の手と比べると両手がすっぽり片手に収まってしまいます!

1歳の手のモデル、ペンと比べてもこの小ささ!


2021年5月27日【週刊1年生_第2号】

膝装具の採型を行いました!

お互いの採型をしてみて、最初の感想は「難しい…」の一言でした笑
採型はスピードが命!でもそれがとても難しくて頭が回りそう…。患者さん側の体験もでき、ギプス包帯を巻くスピードはもちろん、全ての工程において患者さんの負担を軽減するために作業を行う、迅速かつ丁寧な行動の大切さを知りました。
最初から最後までしゃがんで行う作業、慣れない姿勢で体は筋肉痛に…。
初めて石膏をしっかりと触り、義肢装具士の技術について学ぶ授業が本格的に始まった気がしてワクワクする気持ちと同時に改めて身が引き締まる思いでした。
これから義肢装具士としてたくさんのことを学んでいく中の大事な大事な1歩として、今日という日は私たちの中に刻まれました!

(文責:A・O)


2021年5月22日【2年生だより_第1号】

無事2年生になり,ついにモデルさんの実習が始まりました!

この授業は、実際のモデルさんに来ていただき、その方の型をとる『採型』,製作、最終的にその方に合っているかの『適合』をみるものです。2年生では前腕義手と上腕義手,4種類の下腿義足を製作します。現在は前腕能動義手と、PTB式下腿義足を製作中です!

とても緊張して採型の日を迎えましたが、モデルさんの方々はみなさんとても優しく、わからないところは「もっとこうするんだよ」「こうした方がいいよ」などと逆にたくさんのアドバイスをいただきました。目の前のこの1人の方のためにこれから製作していくと思うと、採寸や観察にはこれまでより時間をかけ、漏れがないよう慎重になります。

1年生の終わり頃、学生同士で採型を行い相手に適合するものを作りました。しかし相手はやはり学生ということもあり、適合に対しての危険性や重要性を正直理解できていませんでした。今回初めて実際のモデルさんに製作してみて、適合しなかった場合に怪我をさせてしまうかもしれない、わざわざ来ていただいたのにも関わらず、きつくて入らないかもしれないなど、適合させるということがいかに重要で、そしてそのためにこれまで習った基礎があるのだと実感しました。実際に適合について考えながら行う実習は、一つひとつの工程にとても緊張感があります。これまでは決められた形、寸法で仕上げることを目的として制作していました。しかし今回はモデルさんにより合ったものを製作することが目的なので,採型時に得た限られたモデルさんの情報をもとに,これまで習ったことを振り返って考え、工夫し、慎重に作業しています。

自信を持って仮合わせに挑めるよう,引き続き必死に製作していきます!

(文責:M・M)


2021年5月20日【週刊1年生_第1号】

入学して初めての実習は、裁革刀(さいかくとう)研ぎでした。

PO学科なのに、刃物研ぎ…?と思いましたが、自分が使う道具を自分で手入れすることは、これからものづくりの職人になるために欠かせないということを学び、皆一生懸命研ぎました。
やることは単純で、砥石と刃を擦り合わせるだけであり、教官のデモンストレーションではカッコよく研がれていましたが、実際にやってみると、なかなか思うようにいきませんでした。
何度も指先を切って血が出たり、絆創膏を貼った上からまた切ってしまったり、上手くいっていたはずが、研いでいくうちにひどい状態になってしまったり…
ひたすら裁革刀を研ぎ続けましたが、一本も満足に研げることなく、一日が終わってしまいました。

今は伸びしろしかないと思って、これから始まる実習に期待し、教わったことを大切にして頑張っていきたいと思います。

(文責:Y・I)