お知らせ
当研究室では、2025年3月1日にイベントを行います!
<幼児吃音に関する研究・講演会>
日時:2025年3月1日(土)午前の部 10:00〜/午後の部 14:00〜
対象:
のある未就学児と保護者の方
会場:国立障害者リハビリテーションセンター学院
内容:①講演「吃音のある幼児に保護者ができること」(講師:坂田善政先生)
②研究「子どものワーキングメモリの実験など」*下記にて詳細説明
参加費:無料(申込は必要)。ただし定員に限りがあるため下記の研究協力に応募くださる方が優先になります。
主催:国立障害者リハビリテーションセンター研究所 感覚機能系障害研究部 聴覚言語機能障害研究室
<研究協力者募集>
上記の講演会とあわせて、研究にご協力くださる方を募集しております。
研究内容:①ワーキングメモリ*に関する実験(お子様の参加)、②お子様の発達に関するアンケート調査(保護者の記入)、③親子の会話録音(保護者とお子様の参加)
対象:未就学(3歳以上)の吃音のあるお子さん
所要時間:①40分程度(講演会と並行して別室で行います)、②③合計40分程度(ご自宅で記入・録音していただきます)
謝礼:クオカード5,000円相当
*必要な情報を一時的に覚えたり、同時に複数の作業をこなす記憶能力
研究の詳細は下記チラシにありますQRコードあるいはURLよりご確認ください。
研究協力詳細のURL:https://x.gd/ZITRU
イベント申込みURL:https://forms.gle/xpcFMsDF7qw69cE49
研究概要
当研究室では、言語障害の中でも特に吃音に焦点を当て、以下の課題について研究を進めています。
1. 吃音の病態の解明
2. 吃音の評価と支援法の開発
3. 幼児吃音の支援システムの構築
1. 吃音の病態の解明
脳計測の技術(MRI, NIRS)を用い、吃音のある方々の脳の構造(神経線維の接続)や機能(話している時の脳活動)を測定することで、吃音のある方々の脳の特徴を明らかにすることに取り組んでいます(現在は、これらの研究を進める若手研究員を募集中です)。
またH28年度からは、幼児吃音の疫学(出現率や治癒率)を明らかにすることを目指し、大規模コホート調査を進めています。
加えて、吃音のある成人が併せ持つ確率が高い社交不安について、その特徴を明らかにする試みを始めています。
2. 吃音の評価と支援法の開発
吃音による、生活全般における困難度を測定する評価法や、吃音にまつわる信念(思い込み)を測定する評価法の日本語版を、国外の研究者と連携して作成しています。
支援法については、シャドーイング、ビデオ・セルフモニタリング、PCによる視覚的フィードバックなどを用いた新しい訓練方法を開発・導入し、その効果を検証しています。
3. 幼児吃音の支援システムの構築
保育園・幼稚園における調査に基づき、集団における吃音のある幼児への支援方法・内容、専門家受診のための判断基準等を示したパンフレットを作成しています。加えて、講習会・研修会の有効性の検証も進めています。