質問1: 入試内容(国語の出題範囲や簡易技能検査の内容)について教えて下さい。

  • 試験内容に関しては、募集要項に記載されている以外のことについてはお答えできません。
  • ※過去2年の出題問題はこちら(著作権から一部公表できない部分があります)

質問2: 義肢装具士は義肢装具パーツの全てを製作するのですか?

 いいえ、義肢装具を構成するパーツ全ての製作に関わる訳ではありません。

 義肢装具は、ソケットや支持部といった各ユーザーの身体形状に合わせて個別製作するパーツと完成用部品と呼ばれるパーツを組み合わせて製作されます。

 基本的に完成用部品は国内外の義肢装具部品メーカーから供給されるものを使用し、義肢装具士は製作しません。

質問3: 危険な作業はありますか?

 はい、あります。義肢装具の製作では工作機械による加工が欠かせません。これら工作機械での作業には危険性を含みます。作業において一瞬でも気を抜くと大怪我につながる場合があります。

 また、カッターナイフなどの手工具を用いる場合でも、誤った使い方をすれば大怪我を負う危険性があります。

 各作業において安全な方法を徹底指導していますが、学生も集中力の低下を招かぬよう、体調を整えて実習に臨む必要があります。さらに、作業に適切な服装、身だしなみを整えることは必須であり、特に髪の長い方はアップにするなどにより、工作機械への巻き込みを防止しなければなりません。

 危険を伴う作業だからこそ、安全に対する注意は作業を行う者自身が払うべき義務です。

質問4: 理系科目が苦手なので、授業についていけるか不安です。

 義肢装具士には医学的・義肢装具専門知識の他に工学的知識も欠かすことはできません。そのため、工学系科目がカリキュラムに取り入れられています。 

 工学系科目について文系出身の学生の方が理系出身の学生より優れた成績を上げている例も多くあります。当学科の教官も6名中2名が文系出身で、卒業生をみても文系出身者が臨床で活躍している例は多くあります。理系・文系というよりも、本人の日々の努力によるところが大きいと考えますので、苦手意識を持つ必要はありません。

 理解しにくい内容に関しては補習を行っています。さらに、質問がある場合には空き時間に教官が応じていますので、積極的に質問に訪れて欲しいと思います。

質問5: 腕力や体力は必要ですか?

 ある程度は必要です。義肢装具の採型・製作において力を必要とする作業があります。この作業に対して、非力な場合は適切に体を使う技術と道具を活用する技術によって補うことが可能です。

 一方、使用する材料や工具は自身で運搬する必要があり、重いものでは石こう袋(約25kg)を運搬する程度の筋力が求められます。

 また、体力面では、製作実習の多くは朝から夕方まで作業を行います。この製作実習は1週間に最大4日間ありますが、実習日でも帰宅後に自宅学習が必要であり、これらをこなすだけの体力が必要です。

質問6: 入学時に個人用PCを購入した方がいいですか?

 当学科では、レポート資料作成、文献検索等でPCの使用は欠かすことができません。コンピューター室のPC(Windows機)を使用することも可能ですが、自宅学習をするために2、3年生の全員が個人用を所有しているのが現状です。

 これからPCを購入する予定の方には、講義で使用するソフトウェアとの互換性の問題から、MacよりWindows機をお勧めします。新入生については、入学前に急いで購入する必要はありません。入学後に教官や在校生に相談してください。

質問7: アルバイトをする時間はありますか?

 個人の能力次第だと思います。授業の空き時間、放課後、土日など利用してアルバイトを行っている学生はいます。当センター内でできるアルバイトとして、病院での看護助手(モーニングメイト)や、研究所での技術補助員などがあり、一般のアルバイトでは得難い貴重な経験をすることもできます 。

 最近はアルバイト経験のない学生も増えています。義肢装具士にはコミュニケーション能力も非常に重要であり、世代や背景の異なる人々と接する中で社会勉強ができるという点から、アルバイトは有益であると考えます。

 ただし、自身の能力をわきまえた上で、アルバイトと学業とのバランスをとることは必要です。学業を疎かにするような姿勢は当学科の学生に求めるものではありません。

 在校生がアルバイトを行っている例は学生会のページもご参照ください。

質問8: 在学中にボランティアをしてみたいです。

 ボランティア活動への取り組みについては、学生の自主性に任せています。

 例として、当センターにおいて、自立支援局入所者のスポーツチーム(車いすバスケ等)や、外部の障がい者スポーツ団体の活動に参加している学生がいます。

 ボランティアと一言でいっても、様々な携わり方があります。
 学生個々で工夫をしながら、ボランティアに携わることは、意義のあることだと考えております。

質問9: 在学中に参加可能な学会はありますか?

 はい、あります。義肢装具に関わる主たるものとしては、日本義肢装具学会や日本義肢装具士協会が主催する学術大会が開催されており、毎回在校生も多く参加しています。

 この他にも、都内近郊では医療・福祉・工学関連の学会やセミナーが数多く開催され、学生優待価格で参加可能なものも多くあります。

 所沢は都心へのアクセスもよく、在校生はこれらに参加することで授業以外のことからも知識を広めています。