開発会議B

開発会議Day4

機能性生地への提言

■日 時 2013年2 月25 日(火 )1 4:00~16:00

■場 所 国立障害者リハビテーションセンター研究所 第2研究棟1階 第2会議室

■参加者 障害当事者3名、企業開発者5名、事務局2名

■内 容

 ディスカッション①
  「試作品を見ながら検討」

 ディスカッション ②
  「開発のロードマップ検討 」

消臭スプレーの効果を確認

清浄機取付位置の確認

様々なおむつサンプル検討

議論の様子

■ディスカッション①「試作品を見ながら検討」

最終回である今回は、これまでに議論されてきた各技術の中から、「パンツタイプ」と「消臭キューブ」の2つの技術案について絞り込み、その試作品をたたき台として、井戸端会議で他のグループの参加者の意見も含めて、それらに対するニーズをさらに分かる形で参加者の意見を引き出した。

パンツタイプの開発について、その使い方として「インナーパッド+パンツ+アウター(普段着)」の3層で着用するという方法に絞り込み、その形状や素材、留め方や処置の際の方法などについて議論を行った。そして、このような3層構造とした場合、失禁時にはインナーパッドが持つ機能によってパンツの構造や素材も変わってくるので、インナーパッドに関する要求機能についての議論が深まり、既存製品について関心が向けられた。

消臭キューブについては、前回提示した試作品をもとに、模型を使って大きさや形状、電源などについて議論した。車いすによって要求する形状は異なるものの、バッテリの位置付近に本体を設置して吸引ホース等で排気する方法が提案されたが、機能的な限界など開発サイドとの議論が必要となった。一方で、インナーパッドやパンツタイプとの組み合わせで、多少排気性能が落ちても対応できるという意見もあり、消臭キューブの効果を測定することが必要だと議論された。

■ディスカッション②「開発のロードマップの検討」

開発に向けたロードマップの基本的な考え方について整理を行った。

パンツタイプについては、インナーパッドと同時に開発することが望ましいという意見でまとまった。手順としては、インナーパッドの市販品の洗い出しからスタートし、市販品では充分に満足できる機能がなければ新商品の開発を行う。同時に、パンツタイプの素材の開発と形状の追求を行うことが確認された。

消臭キューブについては、当日はメーカー担当者が不在であったため、この日に出た疑問が残されたため、要求する機能をメーカーに伝えることから始まることで一致した。