看護師の時短ニーズの再確認
■日 時 2012年11月 30 日(木)1 5:30~1 7:30
■場 所 国立障害者リハビテーションセンター病院棟3階会議室
■参加者 障害当事者2名、看護師6名、企業開発者3名、事務局3名
■内 容
ディスカッション① 「機器のアイディアを見てみよう 」
ディスカッション② 「機器の使いやすさについて話そう」
ディスカッション③ 「機器の具体的イメージづくり」
■備 考
看護師の参加が1時間であるため、前半に看護師の意見の吸い上げを中心にワークショップを進めた。
参加者全員で手法を学ぶ
消臭ゼリーの膨らみ実験
試作品の改善案
機器のタイプ一覧
■ディスカッション①②
「機器のアイディアを見てみよう」
「機器の使いやすさについて話そう」
病棟でのベッド上排便のにおい対策について、前回のワークショップ後に企業開発者からの改善機器案が提示され、それについての検討とその他の機器アイディアについてのディスカッションを行った。
実際に看護師の方がベッド上排便方法についての実演を行い、その手順を参加者全員で共有した上で議論を進めたため、より具体的なイメージを持ったディスカッションにつながり、多くの意見やアイディアが出された。
【ベッド上排便の手順】
1. 患者の体位を左横向きにする→お尻の下部からおむつを敷きこむ→その上に20リットルのビニールシートの口の片側を敷き込み、もう片方の口を体位上部となる右側の腰の部分で粘着性の弱いテープで留める
2. 座薬投入、腹圧をかけ排便を促す(1、2までで所要時間約2分)
3. 必要に応じて摘便を行いながら15分ほどかけ排便を待ち(その間、看護師は次の患者へ移動、同じ処理を行う)、ティッシュペーパーで陰部をふき取り汚物と共にビニールの中に入れる。1度では出し切ることができないため、平均で2~3回同じ動作を繰り返す。週の排便回数や体調などそれぞれ異なるため、患者に合わせて様子を見る。
4. 最後まで出し切ったところで、温かいおしぼりで陰部をきれいに拭き取る。
※その他、硬直で横を向けた体位が仰向けになってしまうなどの症状が出る方もいるなどの状況の説明をいただいた
■ディスカッション③「機器の具体的イメージづくり」
ベッド上排便を行う参加者から、より具体的なニーズやその解決方法などのアイディア出しがなされ、前半のディスカッションに引き続き、より具体的な提案がなされた。
同時に、使用に際しての費用問題、自治体による補助金などを含めた社会環境についての議論がなされ、今後、今ワークショップの井戸端会議に提案していきたい議題となった。
■次回に向けて
・事前に吸水性ポリマー樹脂についてタブレット型などを看護師さんに試作していただき、効果の報告をいただく。
今回課題となった吸水性ポリマー樹脂の色つき、ジェルタイプなどについて、可能な範囲で試作品を準備していただき、皆で試したい。