リハビリテーションセンターに併設された教育環境
当センターには障害を持つ方のための病院、機能訓練・生活訓練のための自立支援局、リハビリテーションや生活支援に役立つ技術・機器を研究する研究所があります。
そのような環境を活かして、当学科独自の「病院実習」や、充実した研究所設備を利用した授業などを行っています。
また、講義では、これらの各部局の第一線で活躍する講師陣による、リハビリテーションの現状に即した指導を行っております(関連する授業内容についてはこちら)

充実した臨床教育
当学院は、リハビリテーションセンターに併設されているため臨床現場が身近にあり、その環境を活かした授業が行われています。例として、3年次に履修する「病院実習」の授業では、教官が当センターで行う臨床業務の見学や、担当する患者さんとの交流を通した学習を行うことが出来ます。また、当センターで臨床や研究業務に従事する義肢装具士から講義を受け、症例をベースとした経験の共有や実践を踏まえたディスカッションを行うことで、義肢装具士の臨床業務への理解と臨床家としての心構えを学ぶことができます。
障害者スポーツの授業
パラリンピック等で注目されるようになった障害者スポーツですが、リハビリテーションでも行われています。
当施設内には障害者スポーツによるリハビリテーションのための設備が整っており、リハビリ中の方のみならず、トップアスリートの方々も当センターで汗を流しております。
東京パラリンピックで大活躍されたメダリスト(ウィルチェアラグビーの 島川慎一 選手)と学生とで記念撮影
(写真はリオパラリンピックの直後です)

このような環境を活かして、体育の授業では障害者スポーツを取り入れており、あまり体験する機会のない障害者スポーツを実際に行うことで理解を深めることも出来ます。
少人数制のクラス
当学科の定員は1学年10名です。少人数制ならではの、学生一人一人に対して細やかな指導を実施しております。
実際の義肢ユーザー様にモデルとしてご協力いただく実習でも、モデル1名に対して学生1-2名が担当し、じっくりと採型・適合や、モデルさんたちと向き合えます。
また、少人数でありながらも、さまざまな経歴・背景を持ち、志を同じくする者が全国各地から集まります。このような環境での人付き合いを通して、視野を広げ人間の幅を広げられる、そんな教育環境にもあるといえます。
業界を牽引する人材育成
トップクラスの講師陣
当学科がリハセンター内に設置されているという特色を活かし、センター内からの講師として「障害者医療・リハビリに精通する医師や医療専門職員」、「障害者の自立支援を専門とする職員」、「最新の福祉機器等の研究に携わる職員」らの協力のもと、それぞれの専門性をいかして「障害」や「障害者」に関する包括的な教育に取り組んでいます。
また、大学病院等に勤務されている臨床経験豊富な医師の方々や、理工学系大学の教授の方々など、各方面の第一線で活躍されている方々に外部講師として授業をご担当いただき、実践的かつ先進的な教育を行っています。
主体的な研究活動が可能な環境
卒業研究では学生が自ら義肢装具に関する問題点を抽出し、テーマの選定から論文執筆まで主体的に研究活動を行います。また、卒業研究として行った内容を、卒業後に学会で発表する人もいます。 (卒業研究・学会発表に関してはこちら)。
セミナー形式の講義
講義を聴講するだけでなく、自ら調べ、考えてまとめ、同級生に講義形式で発表をすることで、知識がより深く身に付きます。
他者にプレゼンすることでより深く理解することが求められますし、より効果的にプレゼンするために、学生によっては、発表資料に加えてどこにもないオリジナルな教材を自主製作する者もいます。
このような自主性と理解度を重んじたセミナー形式の講義を積極的に取り入れています。

豊富な製作実習時間
義肢装具を製作し適合させる義肢装具士を目指す者にとって、製作技術の修得は重要な課題の一つです。たとえ理論が分かっていても、製作技術が伴わなければより良いものは作り出せず、臨床現場での対処も上手く出来ません。
当学科は専門教育に重点をおく「専門学校」であり、製作実習を充実させたカリキュラムとしております。そして製作実習に当てる時間数は全国の養成校の中でもトップクラスの多さとなっております。「下腿義足」の科目を例にとると、教科書には4種類の下腿義足が詳述されていますが、養成校の中にはそのうち2種類程度の義足製作にとどめるところもある中で、当学科では4種類全ての下腿義足の製作実習を行います。このように、即戦力となりうる人材の育成を目指し、製作技術の修得・向上に重点を置いたカリキュラムとしています。
センター利用者や他学科学生との交流
当センターでは、センターの利用者さん、職員、学生が参加する「体育祭」や「並木祭(文化祭)」がそれぞれ年1回開催されます。体育祭では障害を持つ方も学生も一緒に汗を流し、並木祭では利用者の方々の志向を凝らした催しを楽しんだり、学生自ら出店を出店したりと楽しく交流をする機会があります。
また、学院では各学科の学生全員が参加する「スポーツ交流会」や「学科交流会」を行っています。スポーツ交流会では、障害者スポーツを皆で楽しみ、かつ学科対抗戦を行って盛り上がったり、学科交流会ではそれぞれの学科・専門職についての理解を深めるなどのイベントを通して、お互いに刺激し合い、交流を深める機械があります。