





戸建てタイプの賃貸住居を確保。電動車いすを主な移動手段として用いることを想定した環境整備を行う。大家の許可を得て、現状復帰を条件に扉の取替えや嵩上げ、スロープの設置を行った。生活動作においては、ベッドへの移乗が自力で行える。更衣・排便・入浴・家事においては、ヘルパーやデイサービスを利用している。
◆30代・男性
◆障害名:頸髄損傷(C5完全)による四肢麻痺
◆Zancolli(ザンコリー)の分類: C5B/C6B1
◆家族構成:独居
◆ADL動作/最終段階
食事は自力摂取可能。
整容などの身辺動作は可能。
排尿動作では、尿を捨てる動作のみ可能。
(収尿器使用のため、装着等の準備は全介助)
更衣、排便、入浴、家事動作は全介助。
移動動作は電動車いすを主として用いている。
◆改修箇所:アプローチ、玄関、自室、洗濯場
玄関は開き戸で、中には500mmぐらいの段差がある。電動車いすが通れる開口幅ではない。
電動車いすで使用可能なスロープを駐車場のスペースを利用して作製。玄関の床高さも屋内と同様に上げた。扉の交換を大幅に行い、自力で開閉・施錠が可能なように工夫を行った。開口幅が900mmとなり電動車いす使用においても、通過可能となる。
※浴槽の出入りは行わずに、シャワー浴の動作のみ
敷地横に専用の駐車場がある。