事例(4)マンションの改修

 環境を設定した状態での日常生活動作は自立している。センター終了前に、マンションを購入し、改造計画を立てた。健常者の同居人がいるということであるため、兼用可能な案の作成を行った。マンションであるため、水周りの移動がきかず、壁の撤去などを行うことにより環境を整備した。

【プロフィール】

◆30代・男性
◆障害名:頸髄損傷(C7完全)による四肢麻痺 
◆Zancolli(ザンコリー)の分類:左右 C6B3
◆家族構成:本人・同居人(1人)
◆ADL動作/最終段階
食事、整容、更衣動作などの身辺動作は自立。
排尿は自己導尿で自立。
排便は高床式トイレで自立。
入浴は浴槽の出入りを含め、高床式にて自立。
移乗は前方移乗動作にて自立。
スロープは1/12であれば使用可能。

設計図

※クリックすると大きな画像が見られます。

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壁撤去+高床式トイレ新設
建具撤去(洗面所)
建具撤去(ダイニング)
壁撤去(洗面所)
スロープ設置
高床台設置(脱衣場+洗い場)
フローリングカーペットにて洋室に変更

玄関

改修前

玄関内外には、数センチの段差がある。玄関内には、網戸と靴箱があり狭い。

改修後

網戸と、靴箱を取り外し、玄関内を緩やかなスロープにした。玄関外からの段差は自力で乗り越えることが可能。

洗面所・浴室

改修前

脱衣所(左)には段差がある。洗濯機と洗面台も設置されている。浴室はその奥であり、ユニットバスとなっている。

改修後

脱衣場の建具・壁撤去を行い、り、高床の台を取り付けて浴室へのアプローチが可能となった。洗濯機と洗面台は同居人が使用する。本人の洗面は、キッチンを利用して行う。

ダイニング

改修前

廊下からダイニングに入る際にも、100mm以上の段差がある。車いすでの段差の乗り越えは困難。

改修後

ダイニングには、2mほどのスロープを設置した。廊下とリビングの横に、脱衣所のスペースがあった。そことの壁を撤去した。和室にはフローリングカーペットを敷き、寝室とした。

トイレ

改修前

トイレにも段差があり、車いすでの進入は困難である。扉は開き戸。

改修後

トイレ横の部屋の壁を撤去し、広めに高床式のトイレスペースを作製した(その部屋は普段使用しないため)。健常者も使用可能なように、既存の扉は残し、便器前は跳ね上げ式とした。