アクションプラン・災害対策:第四回

開催概要

日時: 2014年1月12日(日)15:30 ~ 17:30
場所: ニュー新橋ビル バリュー貸会議室425
参加者: 【ユーザ】 4名(介助者1名),【開発者】 10名,【スタッフ】 4名

プログラム

15:30~ 進め方の確認とこれまでのおさらい
15:50~ シンポジウムのプログラムとパネリストの確認
16:10~ パネリストへの質問
16:30~ パネルディスカッション登壇者検討
17:00~ シンポジウムの準備について
17:20  閉会

内容

1. 進め方の確認とこれまでのおさらい

2. シンポジウムのプログラムとパネリストの確認
当日のプログラムおよび下記登壇者の紹介
・今村登氏(STEPえどがわ事務局長・東北関東大震災障害者救援本部広報担当)
→東京の支援本部での経験があり、広く支援の状況を把握している方
・鈴木絹江氏(田村市のCIL代表)
→原発による遠方避難の経験を伝えて頂けそうである
・青田由幸氏(デイサポートセンターぴーなっつ理事)
→避難計画などの行政への提言も行っており、今後の備えについて話して頂けそうである
・小山貴氏(JDFいわて支援センター事務局長)
→岩手県の内陸、沿岸それぞれの状況を把握していて、調査の経験もある方

3. 三つの視点の確認とパネリストへの質問
〈三つの視点(案)について〉
①障害者特有の課題:トイレの問題、褥瘡対策、介助者の確保など
②コミュニティぐるみの備え:障害者と支援者のコミュニティや地域とのつながりなど
③ものづくり・テクノロジーの視点:このワークショップならではの視点

〈ディスカッション〉
・肢体不自由者に限定して議論をしてきたが、視覚障害、聴覚障害者の視点はどうするか?
→まずは、自分たちが進めてきた肢体不自由者の視点から。その他の障害については今後の課題とする。
・自助へのフォーカスという点から肢体不自由者中心と言うこともできるのではないか。
・家具の転倒防止など、健常者にも通じる、基礎的な備えについても検討してはどうか。
・ライフラインを自主的にカットして体験リポートするような試みも良いのではないか。
・3つの視点として、自助・共助・公助の3点にも注目する事も考えられる。最初の視点と合わせて、議論の中で扱っていきたい。
・マスコミや自治体にも声をかけていこう
・国の方針なども伝えていく機会になると良い。
・2月に横浜で震災対策技術展が開催されるので参考になると考えられる。
・保険会社や警備会社のように24時間駆けつけられるようなサービスが必要。
・現状では、安否確認はヘルパー派遣の事業所が行う事が多いと考えられる。家族がいるか、一人暮らしかによって状況が異なる。
・家族との連絡手段として災害伝言ダイヤルがあるが、使い方などきちんと話し合っておく必要がある。
・地域の連携や町内会のつながりと障害者を中心とするネットワーク、遠隔地との連携、施設同士の連携など様々なコミュニティがあるが、どの程度機能するだろうか。
・STEP江戸川では、今度の震災で自立生活センターのネットワークをいかして、被災地からの避難者の受入れや被災地への派遣などの支援を行った。
→連携が機能した成功事例として紹介してはどうか
・こうしたネットワークは災害時のみに機能し始めるのではなく、日常からの連携が必要であると考えられる。

〈パネリストへ聞いてみたい事〉
・トイレの問題はどうしたのか?
・支援者、ヘルパーはどのように確保したのか?避難時にヘルパーがついて来てくれたか、また、避難先で新たに確保したのか?
・被災した時に助けられたコミュニティ(地縁・障害者支援)は何か?
・移動の問題や日常生活の問題はどう対処したのか?
・フェイスブック、ツイッター、公共Wi-Fiなど情報テクノロジーの有効性はどうだったか?
・あって良かったもの、無くて困ったものは何か?
・いざというときのサバイバル術はあるか?
・震災後用意したり備えたりしたものは何か?
・行政への要望はあるか?
・社会福祉協議会のボランティアセンターは機能したか?
・支援物資は行き渡ったか?障害者に必要な物資が届いたか?またどのようなルートで来たか?

4. 今後の準備作業
・作業日(2月4日、14日)に行うので、希望者はご参加下さい.

写真1
写真1  会場の様子.

写真2
写真2  シンポジウムに向けての議論.

写真3
写真3  自立生活センターでの成功事例を共有.