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 頸髄損傷者にとって車は生活の幅を広げる有効なアイテムになります。頸髄損傷者であっても、自力で車の運転が可能となる場合もあります。車の乗降に関しては扉を開けて車いすを積み込むスペースの確保が必要です。また、雨天時のことを考えて、雨よけがあれば理想です。駐車場から家屋へのアプローチにおいても、連続した屋根があれば有効です。介護で車を使用する場合にも、扉を開けて乗降の介助を受けることや、後部のハッチから車いすに乗ったままスロープやリフトによって車内に乗り込むこともあるため、そのスペースの確保が可能かどうかも確認することが必要です。

駐車場のポイント

スペース・配置

 駐車場の配置はできるだけ玄関などの主に利用する出入り口に近い場所に設け、自力乗降車をする場合、扉を開いておくため、1200mmほどのスペースが必要となります。介護で乗降する場合も、スロープやリフトを使用する際に、十分な開口スペースの確保が可能かどうか検証しておくことも必要です。そこから、屋内へのアプローチが安全に行える導線の確保を行います。自室の横に駐車場を確保して、自室から直接出入りする例もあります。また、雨天時等を考慮して、乗降や屋内へのアプローチのために連続した雨よけを設けると有効です。

玄関扉

 集合住宅の扉は、引き戸への交換が困難な場合が多いため、上記のような自動扉ユニットの使用などの方法を検討します。また、戸建ての賃貸住宅の場合は開き戸の物件を探せれば扉の開閉や屋内への出入りが楽に行える場合があります。玄関ではなく、自室や裏口の掃き出し窓からの出入りを考える場合、持ち主の許可を得てサッシの交換やレールの段差解消、施錠(鍵)の工夫も検討しましょう。
※通常、アパートの改造を行う場合には退去時に現状復帰を行うことが前提となります。